チーズの読みもの
チーズの保存方法
チーズは、保存のしかたによって味わいや香り、食感が大きく変わります。
乾燥しすぎたり、逆に水分がこもりすぎたりすると、本来のおいしさを感じにくくなってしまうこともあるのです。
このページでは、お手元のチーズをできるだけ良い状態で楽しむための保存方法を、ご家庭にあるものを使って実践しやすい形でまとめました。

チーズ保存の基本
- 冷蔵庫の中でも、温度変化の少ない場所で保管する(冷蔵庫の開閉時でもあまり影響のない場所)
- 乾燥を防ぎながら、余分な水分をためない(水分がでたらふき取る)
- 食べる分だけ切り分け、残りは包み直す
チーズを保存するときに大切なのは、乾燥しすぎないことと、湿気がこもりすぎないことのバランスです。
実は、多くのチーズは、買ったあとも少しずつ状態が変化していきます。
そのため、チーズの種類によっては、ただ強く密閉するだけでは、香りや食感が変わってしまうことがあります。
おすすめの包み方
特別な道具がなくても、ラップ・保存容器・キッチンペーパーがあれば基本的には十分です。
理想としては、キッチンペーパーやラップなどで軽く包んでから
冷蔵庫内の匂い移りを防ぐため、保存容器に入れて保管するのがおすすめです。
特にほかの食品と一緒に保存する場合は、軽く蓋をした状態にしておくと安心です。
大切なのは、乾燥させすぎず、水分をこもらせすぎないことです。
真空パックの商品は、未開封であればパッケージに記載された賞味期限まで保存できます。
開封後は、保存状態にもよりますが、できるだけ早めにお召し上がりください。
目安としては、状態を見ながら10日ほど以内に楽しんでいただくのがおすすめです。
時間が経つと、食べられなくなる前に、まず香りや風味が少しずつ落ちていくことがあります。

こんな時はどうする?
保存中に次のような状態が見られたら、包み方や保存方法を少し見直すと安心です。
- 表面が乾いてかたくなりはじめている
⇒ ラップを強めに巻き直し、乾燥を防ぐ。
- 水滴がついている、またはベタつきが強い
⇒ 水滴はキッチンペーパーでふきとる。
べたつきが強い部分はカットする。
- 他の食品のにおいが移っている
⇒ タッパーなど蓋付きの容器に保存する。
種類別の保存方法
①フレッシュチーズ
フレッシュタイプは、もっとも変化が早いチーズです。
基本的には冷蔵保存し、開封後はできるだけ早めに食べるのが大切です。
例えば、ロビオラやヌボラビアンカのようなチーズは、
できるだけ新しいうちに楽しむのがおすすめです。
- 乾燥させない
- においの強い食品の近くに置かない
- 開封後はなるべく早めに食べる
②ロビオラ45のような
やわらかいタイプのチーズ
やわらかいチーズや白カビタイプは、乾燥しすぎず、かつ余分な湿気をためすぎないことが大切です。
特に切ったあとは、切り口だけを軽く保護するくらいの感覚がちょうどよい場合があります。
たとえば、ロビオラ45のようにパッケージに入ったタイプは、
食べる分だけ切り取ったあと、切り口をアルミホイルなどで軽く覆い、
元のパッケージに戻して冷蔵庫で保存します。
ロビオラ45は、少し特徴のあるチーズです。
未開封のまま冷蔵庫で保存している場合、時間とともにゆっくり熟成が進みます。
最初はややフレッシュな状態ですが、次第にクリーミーになり、
さらに進むと中身がやわらかく、より水分状になって流れていくような質感になっていきます。
熟成が進んでくると、表面の上部が少しくぼんできたりするなど
形が変わってくることがあります。
これは、このタイプのチーズでは自然な変化のひとつです。
少し熟成を進めた状態が好きな方は、手で触って柔らかさを確かめつつ
その変化を楽しみながらお召し上がりいただくのもおすすめです。
- 切り口を軽く保護する
- 元のパッケージに戻して保存する
- 食べる前に少し温度を戻すと風味が出やすい
③青かびチーズ
青カビチーズは香りが強いため、他の食品ににおいが移らないようにすることが大切です。
- ラップやタッパーなどの容器を使って保存する
- 乾燥しすぎないようにする
- 冷蔵庫内での香り移りに注意する
④ソフトタイプ・セミハードタイプ
比較的保存しやすいタイプですが、切り口の乾燥には注意が必要です。
カチョッティーナやカステルディ嘉麻のようなチーズは、
カットされた断面をラップなどで保護しながら保存することで、風味を保ちやすくなります。
- 切った面を中心に保護する(冷蔵庫の風などで乾燥しないよう隙間なくラップで包む)
- 乾燥しすぎると食感が変わりやすい
- 食べる前に常温に戻すと、香りが出やすい
冷凍保存はできる?
基本的には、冷凍保存はあまりおすすめしません。
特に、フレッシュタイプややわらかいチーズは、
解凍後に食感が変わりやすくなります。
ただし、料理用として使う前提であれば、冷凍がまったく不可能というわけではありません。
そのまま味わうためなら、やはり冷蔵で早めに食べる方がおいしくお召し上がりいただけます。
食べる前のひと工夫
冷蔵庫から出した直後のチーズは、香りやコクがまだ閉じていることがあります。
食べる少し前に冷蔵庫から出して温度を戻しておくと、風味が感じやすくなることがあります。
特に、やわかいタイプや熟成タイプでは、このひと手間で印象がかなり変わります。
迷ったら
「早めに食べる」が基本です
工房の手づくりチーズは、工場製品のように長く同じ状態を保つ食品ではありません。
だからこそ、完璧に保存しようとするより、良い状態のうちに楽しむことが大切です。
保存に迷ったときは、無理に長く置いておくよりも、状態を見ながら早めに食べるのがおすすめです。
Cacioについて
チーズ工房Cacioでは、福岡県嘉麻市のミルクを使い、
フレッシュタイプから熟成タイプまで、さまざまなチーズを製造しています。
このページが、あなたがご自宅でチーズを楽しむ際の参考になればうれしいです。