嘉麻市のテロワールとチーズ

チーズの味は、ミルクだけでなく、その土地の自然や人との関係から生まれます。
福岡県嘉麻市にあるチーズ工房Cacioでは、地元の素材や人とのつながりを大切にしながらチーズを作っています。
ミルク、ぶどう、そして自然の素材。
この土地の風土が、チーズの個性を作っています。
嘉麻市のミルク
Cacioで使う生乳は、嘉麻市の江藤牧場さんの新鮮なミルクです。
牧場から運んでくるミルクは、チーズ作りの出発点。
ミルクの風味や脂肪分は、チーズの味わいには欠かせないもの。
だからこそ、シンプルな作り方でミルクの風味を大切にしています。


ワインのぶどう
嘉麻市から車で約1時間。
北九州にはワイナリーのワタリセファームさんがあります。
ワタリセファームの代表 藤田さんは、先祖代々受け継がれてきた土地で、ぶどうの木を植えるところからワインづくりをはじめられました。
藤田さん自ら育てたメルローのぶどうからワインを作るときには、搾りかす(ぶどうの皮や種)が残ります。
Cacioでは、このぶどうの搾りかすを使って熟成させるチーズも作っています。
同じ福岡の土地で育ったぶどうとミルク。
ワインとチーズが自然につながります。
自然の素材
チーズの熟成には、自然素材も使われます。
Cacioでは、地元嘉麻市の有機農家 パインビレッジファームの松村さんから分けてもらった藁(わら) を使ってチーズを熟成させることもあります。
毎年、松村さんご家族と、集まったみなさんの手植えでできあがるお米から、藁のチーズは生まれます。
自然の素材は、チーズの熟成環境にも影響を与えます。


酒粕とチーズ
豊かな水源のある嘉麻市には、日本酒を作る酒蔵もあります。
酒造りのあとに残る酒粕は、日本の発酵文化の一つです。
Cacioでは、工房からほど近い、地元の大里酒造さんの日本酒と酒粕を使い、チーズを熟成させることもあります。
ミルクの風味に、酒粕のやさしい香りと甘味が加わり、日本酒ともよく合うチーズになります。
嘉麻市の風土
チーズは、土地と人の関係の中で生まれる食べ物です。
嘉麻市のミルク、ぶどう、そして自然と文化。
この土地の風土が、Cacioのチーズの味を作っています。
小さなチーズ工房から、嘉麻市の風土をチーズとしてお届けしています。
